いつものコンビニに、色白で眼鏡かけた銀行員みたいな青年がいる。
長身をまっすぐ伸ばして、「ばか」がつくほど丁寧な物腰でビニール袋とおつりとポイントカードを1つづつ返してくれる。

朝8時半、軽躁状態のコンビニで彼の周りだけ空気が静かになっている。

昼にはいない。