東京まいご


ハナノヒで行く花屋と同じビルの中華屋。ランチが酢豚だと必ず注文。

ふわふわの衣のついた豚肉とパリパリの野菜が甘酢に絡まる。「ご飯は小ライスにしよう」と思うのに、いつも言い忘れて、しかも全部食べてしまう。

テレワークで週に3回しか出勤しないのに、そのうち1回は野らぼーでうどんを食べる。

いつもは釜揚げ。お腹がすいているときはカレーうどんか天ざる。もちもちの麺が心地いい。天ぷらが揚げたてだったら、さらに良い日。

昨日は事務所でちょっとうっかりなことをして、それをくよくよしながら帰宅したら、夫の職場で感染者発生のニュース。「いざというときのフローチャート」を見ながら、あっちこっちにメールやら電話して、今日は自宅待機。

それでもなんだか落ち着かず、散歩してたら犬のうんちを踏むし、かごの模様は何度編みなおしても変。自分の職場から言われることと夫の職場の温度差が違うことにオロオロして空回りの一日が終わる。

明日は何とか出勤。

森田正馬の生い立ちと森田療法の成立、森田療法を象徴するキーワード、治療の事例、と森田療法の教科書みたいな本。わかりやすいが味が薄い気もしながら読む。

「悩む人は気分本位の人です」と切り込まれ、気分と行動を分けることを勧める、というあたりに思わず赤い線を引く。不安のまま、生活世界に踏み込み、それを持ちこたえながら、そこでできることは何か、を経験できるように、治療者は助言すると。

そして、日記療法が大切であること。しかし、日記を特定の誰かと共有することは恥ずかしい。

趣味というより暇つぶしで編んでいたエコクラフトのかごがたまって、会社で使ったり台所で玉ねぎ入れていたりしても使いきれないのでへたくそなのは捨てることにして大きなビニールに入れていたら、夫が拾って会社の女性たちに配っていた。

そしたら「取り合いになった」「母親にも上げたいといわれた」「お礼に高級食パンくれた」などと。同僚のお母様の友人用に追加の注文。

あんなものが欲しいとは、夫が社交辞令を真に受けたのか、と思ったけど、期待されているなら、と思いなおして追加を作る。

最近忘れていた「期待」、そして「応える」という気持ちを感じさせてくれた夫に感謝。

勧められて読んでみた

不安は自分の心にとって異物ではない。生への欲望がある限り不安はある。

不安をなくそうとして現実から逃避すれば、ますます不安にとらわれ、不安にとらわれたまま生きていくことになる。

不安をあるがままに自分の人生でやりたいことをする。そのうちに不安にとらわれずに生きていける。

そんなに前向きに生きていけないと思うけど、不安も自分、というのは良いと思った。

緊急事態宣言が出て最初の出勤

電車はそんなに空いてなくて、事務所も意外に人がいたけど、花屋のビルは静かでランチのお店も半分近くしまっていた

もらったのは、オレンジに赤の斑入りのバラ。おしべの束があらわに出ている。ラナンキュラスかと思ってら葉を見てバラだと分かる

いつものコンビニに、色白で眼鏡かけた銀行員みたいな青年がいる。
長身をまっすぐ伸ばして、「ばか」がつくほど丁寧な物腰でビニール袋とおつりとポイントカードを1つづつ返してくれる。

朝8時半、軽躁状態のコンビニで彼の周りだけ空気が静かになっている。

昼にはいない。

会社にささっていた、「出る杭」が、とうとう打たれて引っ込む。
そしたら、他の杭が妙に出っ張ってきた。かえって面倒くさい気分になる。

なぜか同時に部署再編の方針が変更。
「お前の異動に上のほうが反対しているからだ」と、みんなの前で余計なことを言う人もいて、私が誰かに何かを言ったから変わるべきことではなかったのに、自分が変な魔法を使ったような気になる。

夫からは、「職場に新しいポストができるから、部屋の看板書いてくれ」と言われた。
それもいい加減だと思う。面白そうでやってみたいけど。

4月に熊本から帰ってきて、夫と合流して8か月たった。

お互いマイペースの生活。私は書道とスケートを再開し、夫の週末は魚釣りと昼寝。

仕事はきついわけではないけど、3度目の落城体験。通院、歯医者、弁当つくりと洗濯。

部屋が少し散らかった。

 

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