神泉の駅を降りて、川底みたいな道を歩く。大きな川みたいな道路を横断すると、お屋敷町の坂を上る。

上りきった突き当りに、美術館はある。今は初期伊万里の展示。重たげな柔かそうな地肌に、のびのびした染付。描いている職人がにこにこしてたのが分かる。

一番気に入ったのは、上から見ると桃の形になっている水指。薄暗い茶室に、こんな楽しいものが置かれていたらきっと幸せになる。