小学館文庫のマンガ古典文学シリーズ

手際よくまとまったストーリーの中で、紫の上の深い深い苦悩が繰り返し描かれる。「女ほど自由がなく悲しいものはない。」と1ページ全面使った描写、死の間際の場面で明石から娘を奪った罪と娘に救われた気持ちを語る描写が、石に刻むほどの強さで描かれる。

これは紫の物語。

ほかの登場人物はうすい。