旅行


たぶん5年ぶり。富士山はやっぱり大きい。

地元スーパーが閉店してドンキになって、コメダもできていた。変化はそれくらい。

だめ嫁ぶりを発揮したけど、でも行ってきたことは進歩と思うことにする。

連休は、夫と天草に行く。
三角の橋を越えると、クルマの窓から海と船が流れ込んでくる。
潮のにおいに生き返る。

本渡の新和荘のおじさんは、少し老けて太っていて、木の大きなお風呂に夫と二人で浮かんだ。

茶畑ひしめく丘の上の空港。

正月の3日は、見学者駐車場がいっぱいになっていて、送迎用駐車場に入るときに「行先は?」と搭乗客であることを確認された。
小さなカウンターでのチェックインはすぐに終わって荷物も預けてうなぎパイも買い終わる。

時間つぶしに出た展望デッキで、駐車場満車に納得。正面に大きな富士山が裾までくっきり見せている。
南アルプスも白い頭をのぞかせていた。

熊本に来て以来、釣り道具屋と釣り場にしか行っていない夫と天草に行く。
途中で釣り餌を仕入れたり、海を見ながらゆっくり行ったら、有明の道の駅で2時になってしまい、下島にわたるのをあきらめて天草上島の東側を回る。「仕事できたことは確かだ」というデジャヴのような集落をたくさん抜けて、倉岳の漁港に車を停めて海を見る。この前この漁港に来たのは8年くらい前、仕事の途中の時間つぶしに寄ったのを思い出す。お腹が空いて土産物屋で買ったせんべいをかじっていた。

夜は松島温泉泊。宿の前の海で夫はキスを2匹つり、私はそれを見物した。
ごはんはエビとワタリガニと鯛めしだった。

夫の友人のお祝いに、九州まで行く。

主役は、紋付き袴を着けて、今と昔の同僚、家族、親せき、ゴルフ仲間、行きつけのスナックの人々に囲まれて、大変楽しそうだった。夫も悪友との再会にトシを忘れそうになっていた。

夫と2泊3日の温泉旅行。本は持っていかず、編み物とおやつをたくさん持っていく。

離陸するときの少し興奮した横顔、旧友と会ったり、つげ細工の工房まで早足で歩いたり、電車乗り間違えたり、ひとつひとつは忘れそうなエピソードがたくさんできる。

帰ってきて、夫は「二人でずっと過ごせたことが良かった」と言った。

 

夫が、「新潟で学会があるのでいっしょに田舎に行こう」と誘ってくれたので、昨日はじいちゃんの仏壇とお墓にお参り。おじは大歓迎してくれた。

夜は岩室温泉の小さい宿。温泉に入って、地元の魚とお酒がおいしくて、夫は「生きてて良かった」などと珍しく大げさなことを言っていた。

帰りは弥彦神社の菊まつりと燕の金物屋さんを見る。夫はほしかった大工道具を買って、私は少し上等のステンレスでできたスプーンを買う。

夫がいなかを気に入ってくれたら、よかったのだけど。

 

1泊2日で夫の実家に行く。みんなから大歓迎してもらって、ドライブして、風景もきれい。

ハリネズミみたいになっていた2日間だった。

 

1泊2日で静岡に行く。高速道路の正面に大きな富士山が見える。

暖かい日差しと豊富な魚介類。今まで住んでいたのとは違う世界だった。

 

後輩の結婚式で出かけた先で公園を散歩。
プラタナスに沢山の実がなっていたのを背伸びしてもぎ取る。
実家の前の道にもたくさんあった。
まんまるで乾いたとげを持っていて、あおくさい。
 

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