エンターテイメント


約10年前、新潟の地元FMで聞いて、すごい歌だとびっくりして帰省のついでにCD探して「70年代ポップスなんとかかんとか」に入っているのをやっと見つけて買った。同じアルバムには、ツイストとか山本リンダとか入っている。

お盆のドライブに持ち込んだら、この歌のところで夫がボリュームを上げる。「誰のうた?」と。

驚いたことに、私たちは同じ歌が好きなんだね。

招待券はネットオークションで最高7千円だそうだ。

整然と行列して整然と着席する。最初に日の丸入場と君が代斉唱。大臣はそろっとやってきてあいさつした後は持参のカメラで写真なんかとってる。

演奏がうまいかどうかわからないけど、次々変わるフォーメーションが楽しい。儀仗隊のぴしっとそろったパフォーマンスは人間技ではないと思った。

音楽隊とか儀仗隊とかって、戦闘に関係なさそうだけどどこの軍隊にもあるらしい。

最近、自分は世の中の「員数外」なのだという気持ちにとらわれていて、それはそれで楽しんでいたけど、つまらなくもあった。

そしたら、知人から「アイスショーの切符あるよ」のメール。そして夜ごはんの焼き魚がおいしい。

そんなことで機嫌を直して、「こうやって、だましだまし生きてくのだなあ」と思いつつ、自分嫌いは治らない。

 

ビックコミック連載。主人公は3代続いたそば職人。陽気なおじさんキャラで、江戸そばを語る。

哲学する蕎麦屋は鼻につくけど、この主人公はそばを愛している。江戸時代からの技術を受け継ぐ職人の設定だけど、製麺機や小麦粉つなぎを否定せす、歴史の中で生きる蕎麦屋を描く。

監修者の影響か、さらしなそばと本がえしの汁をひいきしすぎている気もするけど、私の語ってほしかった話題が満載で、読んでて心から嬉しい。出前持ちの話が出たときには、大切なものを取り戻した気がした。

 

久しぶりに何も予定のない休日。

朝寝して、ゆっくりごはん食べてから、少し勉強したり、衣替えしたり。

最近設定した着メロの、もとの曲をCDで聞いて泣きそうになる。でも、どうしてだかわからない。

 

「月がきれいだ」という電話が来たので見てみたら、西に向いているベランダの正面に金色の月がのぼっていた。

見えた、のではなくて、見た、月。

最近は、ニュースショウではなくて、昔好きだった歌を聴き続けている。

 

有隣堂の企画で「超人ロック」直筆サイン入り色紙が当選。

私の名前が入ってるのがもらえる予定。絵は選べないので、どのキャラが出てくるか楽しみ。

 

 

「超人ロック」と「へうげもの」の新しいのが出たので一度に買う。

大手町の紀伊国屋書店の店員は、「超人ロック」のリクエストに「私、この漫画詳しくないので、、、この中のどれでしょうか」とPCの検索画面を見せてくれる。ブックス荻窪なら一発なのに。立地条件の違いか。

超人ロック「嗤う男」シリーズはますます好調。例の通りやたら複雑なストーリーがバイクの轟音と共に走っていく。セテ・マイノックも出てきた。うれしい。どのキャラも光っている。

 

 

金曜日、国立劇場の「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」に行く。

簡単な解説の後、演目は「義経千本桜」から「渡海屋の段」「大物浦の段」。壇ノ浦で死んだはずの知盛が、実は廻船問屋の主となって世を忍び、義経に復讐しようとする。

あらすじを読んで、荒唐無稽なエンターテイメントかと思っていたら、意外に静かで悲しく、「ああ、これも平家物語だ」と納得した。

 

最近はまった。主人公は古田織部。

本能的な美への服従と、武人としての功名心の間を、螺旋階段のように回りながら登りつめていく人生。

戦国の覇者を決める戦いの裏に潜む利休の野望。緊張とギャグの混ざり具合がひょうげている。

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